霧枝という生き物について



 キリエはオリジナルキャラクターだ。
 どの原作中にも一人も居ない。
 本来であれば。

 私が二次創作をしている原作、と言う代物に対してキリエは常に異物だ。
 明らかにおかしい生物だ。
 ついでに見事なまでのデウス・エクス・マキナ。




 Deus ex machina
 機械仕掛けの神。
 ついでなどではなく、こちらこそが本命か。

 元は地球在住の運動能力の低い女性であるからして、ストレートに小細工無しで居ればさしたる強さも無いが、それに彼女が自分で作った念具を組み合わせるとご都合主義の生物となる。

 つまり彼女自身と言うよりは彼女の能力がご都合主義なわけだ。

 まあ、もともとが猫型ロボットいいなぁ、で生まれたわけだからそのきらいは発想の当初からあったわけだが、出来てみれば更に顕著なような気がする。

 そもそもが、彼女の存在そのものが変えたい意思であり、理論が価値を為さない理不尽に対する機械仕掛けの神、なのだろう。
 誰が、どのように理屈を捏ねても解決しない、解決できない、解決する力の無い物事に対して、異世界と言う違う理論から進入してきて、理屈を超越したところでスーパーな道具を取り出して解決を与える。



 侭なら無い世界。
 救いの無い世界に、せめて誰かが想像した偽りのストーリーの中だけだとしても、ハッピーエンドが欲しい。
 幸せになれなかった人たちが、一欠けらの幸でもつかめたら――



 それもまた理不尽の別名。







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