裏――スコール視点

 初仕事を前に、スコールは手の中の白い仮面を睨みつけていた。

 自分の額に特徴的な傷痕があるために、スコールの複数人の変装が難しくなった。
 場所が場所だけに、下手に隠すとそれがまた憶測を呼ぶ。
 どうしようかと悩んでいると、フィールが提案した。

「先輩、仮面つけましょう。額から左の頬骨まで隠すファントムマスク」

 実に喜々として。
 スコールはそれに猛烈に反対したが結局、押し切られてしまった。
 スコール自身で行く時は、その仮面をつけないことを了承させたが、変装し、違う名を使って仕事に行く時にはその仮面をつけなければならなくなってしまった。

 フィールは、天空闘技場で戦う時も、喜々として腕にこっちはパーティーマスクを括りつけている。
 フィールがやったという事は、時が来ればスコールもやらなければならないという事だ。

 仕事用にと渡されたファントムマスクを見ながら、スコールは決意する。
 もし、無事に帰ってSeedを終えた時、指揮官職を引き続きやる事になったら。


(Seed全員、このマスクを標準装備にしてやる)


 みんな道連れだ。









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