深淵ボート あとかき



 自分の日記から転載。
 加筆修正?








 あるいは世界を救うほどの功績をなしたのに。
 あるいは世界を生かすほどの功績をなしたのに。

 全てが終わったあと、英雄と祭り上げられて、だけど、その力を危険視されて、暗殺されてしまったり、仲間に殺されてしまったり、彼らのように世界に殺されてしまったり。

 結局過ぎた力は破滅を呼び起こすことしか出来ないのだろうか。

 有事には求められる、人類規模での破滅をねじ伏せるほどの大きな力。
 けどそれも、いざその有事が過ぎ去ってしまえば、一度発揮されてしまえば対抗する手段の無い大きな力。

 恐怖と迫害。

 消してしまえばいいという安易な心。

 怖いものは、手に負えないものは。
 消してしまえ。

 今まで自分たちがどれほどそれに救われたのかもわすれて、知っていても、過ぎたる英雄は人に、世界に殺されるのか。

 力ゆえに世界を救い、力ゆえに世界に殺され。


 神の業である奇跡の領域にまで踏み込んだ彼ら。


 英雄を救えるものは――いないのだろうか。





 と。

 蜘蛛の糸ほどの頼りないもの。
 泥舟といい勝負の小さなボート。
 たったそんなものでもいい。
 彼らに与えられはしないかと。







 実はこの話、エンディングありきで始まりました。
 終わりがあって、始まりがある。
 そうやって、書き始めました。

 サイト開設からキリエたちの設定はありました。
 それから、HHの次は何処の世界に飛ばそうか、と考えているうちにアビスを知って、相当初期に思いついて、パソコンのメモ帳に、13話のほとんどこのままの文をとりあえず書き込んで、そうしてどうやってこの終わりに近づけようか、と言うことでこれを書き始めました。

 相当ふざけた終わり方だと思っていますが、これが彼女達のやり方。

 どんなやり方であっても、幸せをつかめるならギャグだろうとシリアスだろうと関係ない。
 大切な人、じゃないけど、大切に思う人間にとっての大切な人を人類の敵に落とさないために、ひっそり隠れて脅迫する。

 男らしいなぁ、などと思ってしまうんですが。






 まったく関係ない話なんですが、以前に、死霊使い、と入力して変換したところ、資料使い、と誤変換されまして、ああ、なんだかデスクワークのプロフェッショナルっぽいな、と一人で笑っておりました。

 手書きじゃありえないミスです。
 急いで書き直してきましたが、パソコンは色々便利になりましたが、とんでもない誤変換が時々潜んでいるので要注意、と自分に言い聞かせています。

 ジェイドも、資料使いじゃどんなに強くても迫力が無いですね。









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